ヘアサロンって買収できるの?そのメリット・デメリット、相場などを徹底解説!

街の至る所に見られるヘアサロン。その全国店舗数は、コンビニとの比較で4倍以上です。しかし、そのヘアサロン業界の事業規模は緩やかに減少しています。多くのヘアサロンが業績を向上させるために様々な取り組みをしていますが、中でも最近増えているのがM&Aによるヘアサロン買収による売上拡大です。それは1店舗のみを売買するものから数百店舗を売買するものとその規模はさまざまです。今回はそんなヘアサロンの買収について、わかりやすくまとめてみました。

 

ヘアサロン業界の現状

ヘアサロン業界の事業規模は緩やかな減少傾向にあると言えます。しかしその反面、店舗数は緩やか増加傾向にあると言えます。また、最近の調査によると美容師の資格を持っている人の数は全国で1200万人を超えているにもかかわらず、実際に働いている美容師は50万人ほどしかいないようです。一度は美容師の仕事についても別の業界へ移る人も多く長時間拘束される肉体労働にもかかわらず待遇の悪いことが離職率の高い原因となっています。よって、美容業界においては人手不足がかなり深刻化している状況が続いています。

 

業界全体としては、付加価値型のサロンと低価格型のサロンの二極化が進行していると言えます。またそれ以外の中間に位置するヘアサロンは、集客のための差別化が課題となっているケースが多いです。最近ではヘアケアや美容家電の店舗販売を強化し、客単価アップを図るヘアサロンが多いと言えます。

 

ヘアサロン買収とは?

 

 

さまざまな事業と同様にヘアサロンもM&Aの事業買収の対象となります。買収時の条件にもよりますが、基本的に店舗・従業員・経営権のすべてが買収の対象となることが多いです。また、ヘアサロンの買収に関連するものとして、居抜き物件や営業委託と言った形も多く見られます。

 

ヘアサロン買収の流れ

ヘアサロンの買収を考えるとき、まずは候補となるヘアサロンを探さないといけません。仲介業者を通さずに探すことも可能ですが、条件の交渉や細かな書類の確認などを要するため、一般的には仲介業者を通して行われる場合が多いですターゲット先が決まれば、その先にアプローチし、交渉を重ねた上で双方の合意ができれば書面上での契約を行い、代金支払いをしてM&Aが成立という流れになります。

 

ヘアサロン業界のM&A動向

事業規模が緩やかに減少している反面、その店舗数は僅かな増加傾向にあるヘアサロン業界。最近ではさまざまな理由で、M&Aによるヘアサロンの買収が増えています。それは1店舗のみの買収から大型ファンドに複数店舗の買収まで形はさまざまです。また、M&Aに加え居抜き物件や運営委託が増えているのもその特徴と言って良いでしょう。M&Aと、居抜き物件や営業委託は混同されやすいのですが、その実質はまったく違います。M&Aはその事業すべてを買い取ります。従業員・経営権・営業権など、その事業に関わるもの全てです。居抜き物件は、既に完成されている店舗施設のみを売買するイメージと言って良いでしょう。また営業委託は店舗の所有と経営が分離している形態で、店舗の経営と管理を第三者に委託する方式のことを言います。

 

ヘアサロンの相場

それでは、ヘアサロンM&Aにより買収する際の相場についてみていきましょう。

 

いくらくらいで取引されているのか?

ヘアサロンの相場は店舗の立地や、それが自社所有かどうか、集客状況や月収など、多くの要素により変動します。多くの場合、事業に使用する設備やこれまでの売上を加味し、売り手と買い手双方で交渉し決めます。その価格は数百万円から億単位を超えるものまで様々です。

 

手数料はかかるのか?

仲介業者を利用してM&Aを成立させる場合、手数料がかかります。仲介業者によって手数料の金額も様々ですので、事前に必ず確認することをお勧めします。多くの場合、仲介業者との契約時にかかる着手金とM&A成立時の成功報酬があります。仲介業者を使わず直接自ら売り手に交渉するケースもありますが、トラブルを避けるため、安心して事業売却を進めるために慣れていない場合は仲介業者を活用したほうが良いでしょう。

 

ヘアサロン買収時の税金

どのような税金がかかるのか?

M&Aの手法にもよりますが、事業のみを買い取る場合、その対象に固定資産を含んでいれば不動産取得税や登録免許税が課税されます。また買い取る資産が課税資産の場合消費税も支払うこととなります

 

ヘアサロンM&Aのメリット

 

買い手側のメリット

まずは買い手側のメリットをみてみましょう。大きなメリットとしてあげられるのが、顧客の獲得です。既にある程度の顧客を抱えるヘアサロンを買収すれば、その顧客をそのまま引き継げると言って良いでしょう。一から顧客を作っていくのには膨大な時間がかかるので、これはメリットと言えます。買収後の経営努力が重要なのはもちろんですが、買収時に既にある程度の売上が保証されていることは全体の売上拡大が期待できます。

立地の獲得もメリットといえます。特に首都圏などの都会においては、好立地な場所を新規で探すことが困難なケースも多いです。立地の良い店舗を買収することで、その場所を獲得することができます。

また、別事業を経緯する会社や個人がヘアサロンを新規事業として立ち上げようと考えているのであれば、既存のヘアサロンを買収することで初期投資額を抑えることができます。従業員、顧客をそのまま活用できるのは、ヘアサロンの経営を新たに考えている人には大きなメリットでしょう。

集客力のある美容師を確保することができるのもメリットと言えます。人材というのはすぐには育ちません。特に腕のある美容師ならなおさらです。しかし、ヘアサロンを買収すれば初めから経験を積んだ腕のある美容師を獲得することも可能です。

また、既にヘアサロンを経営している人が、新たなヘアサロンを買収すればグループとしての発展も望めます。ヘアサロンにとってブランド力というのは大切な要素です。店舗数が増えると、その美容室のブランド価値も向上すると言えるので、収益向上に繋がります。

 

売り手側のメリット

まず大きなメリットとして、当たり前ですがM&Aにおける売却益を得ることができます。税金はかかりますが、廃業コストを減らした上で売却益を得ることができるのです。この売却益はまとまった金額になることがほとんどなので、その売却益を利用して次の事業を手掛けたり、引退後の資金にすることもできます。

また、現在、中小企業の廃業理由として、後継者の不在は上位の理由としてあげられます。後継者問題を解決するためには、例えば社内や外部の人間に経営を引き継いでもらうという手段もありますが、資金面や連帯保証の麺からもなかなか難しいのが実情です。ヘアサロン業界においては比較的経営者が若いことが多いので一概には言えませんが、後継者問題を解決できることも売却のメリットと言えるでしょう。

またM&Aにおいては、スタッフの雇用が維持される場合がほとんどです。もし廃業してしまうと雇用していたスタッフは失業することになります。スタッフ雇用の維持は大きなメリットと言えます。中小企業の場合だと、この雇用維持がM&Aの主目的とされる場合も多いです。

有力グループの傘下になることができるのもメリットと言えます。経営が順調な場合はあまり関係が無いかもしれませんが、経営が行き詰った場合や、先行きに不安が出てきた場合など、集客力がある大きなブランドを持つグループの傘下になることでそのブランド力を利用して成長させることが出来る場合もあります

また、買い手側との合意の内容にもよりますが、M&Aにおいては経営者の個人保証や借入金を引き継いでもらうことができる場合が一般的であり、これもメリットと言えるでしょう。

 

まとめ!ヘアサロン売却は実際どうなのか?

いかがだったでしょうか?ヘアサロンのM&Aは買い手側、売り手側双方に大きなメリットがあります。現在、業界自体が若干衰退している傾向にあるヘアサロン業界において、M&Aを上手く活用すれば、飛躍の一歩とすることができるでしょう。最近ではファンドによる大型の買収が話題になることが多いですが、1店舗だけの買収でも中小ヘアサロンにとっては収益を上げる契機となる場合が多いです。また、M&Aだけではなく、居抜きや営業委託が可能なのもヘアサロン業界の特徴です。それぞれにメリットがあるので、しっかりと比較し、将来の展望や資金など精査し、効率的にビジネスを行っていくのが良いでしょう。

また税務処理など、複雑で専門的な知識が要求される場面では税理士などの専門家に相談することをおすすめします。


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