column
コラムの記事一覧事業承継コラム

~事業承継と行動経済学~

今回のトピックスは事業承継と行動経済学の関連について書きたいと思います。

行動経済学とは、人は経済性だけで行動しないことを前提とした行動パターンを研究する学問 です。
例えば、今すぐ1万円をもらえるのと、1年後1.5万円もらえるのとどちらが良いか選んでもらうと、経済的にはどう考えても年利50%の1年後1.5万円が選ばれるはずですが、実際は今の1万円を選ぶ人が一定数います。
これが行動経済学の面白いところです。

事業承継を検討するにおいても行動経済学がふんだんに盛り込まれています。
中小企業オーナーが事業承継の方法を検討する際は、
1親族承継2親族外承継3第三者承継(M&A)4清算廃業
の順で検討することが多いです。

1はダメ、2もダメ、でも廃業はしたくない、なのでM&Aしか方法がないとなっても、もう一度1や2に戻って、息子が継ぎたいと言い出してくれないかなぁ、番頭がやる気を出して継ぐと言ってくれないかなぁ、と可能性が限りなく低いことは分かっているにも関わらずその可能性に賭けたくなってしまったり、目の黒いうちに会社を退いた方がいいと分かっているが、引退するとなると寂しい気持ちが強くなって、従業員や取引先への配慮が劣後してしまうといったケースもよくあります。

これはオーナーという存在は経営者でもあり、一人の家庭を持つ人間でもあるため、こうすべきという経営者としての判断と人間としての感情が行ったり来たりして、結果として今すぐ判断しなくてもいい(=先延ばし)という人間面が勝った判断をしてしまうことが要因です。
わかっちゃいるんだけどなぁ、という状況はまさに行動経済学そのものです。

我々は事業承継を検討中オーナーとお話しする際は、今どんな気持ちが揺れ動いているのかな、経営者か個人かどちらの立場で話されているのかな、と常に聞き分けながら寄り添うことを心がけています。

また、譲受候補企業様にも譲渡オーナーの心の揺れ動き状況を随時お伝えしながら、理屈だけでない進め方へのご理解、ご配慮をお願いすることも多いです。
事業承継は行動経済学であふれています。

直接交渉したがうまく交渉を進められなかった方、そもそもM&A実行経験がない方、は一度ご相談頂ければお役立ちできるかと思います。

これからも譲渡オーナー様、譲受候補企業様に喜んで頂けるようサポートさせて頂きますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 


TOP