
最近では少額でM&Aを行う方が増えています。ただし、少額M&Aにはメリットとデメリットが存在するため注意しましょう。この記事では、少額M&Aを行う際の注意点や少額M&Aの売却案件を取り扱うマッチングサイトなどを紹介します。
少額でもM&Aによる買収は行える

少額でもM&Aによる買収は行えますが、安全性に疑問を持つ方は非常に多いです。また、少額でM&Aできる会社/事業にはどのようなものがあるのか知りたい方も多いでしょう。そこで本章では、これらの項目について順番にわかりやすく解説します。
少額でM&Aできる会社/事業の安全性
そもそも少額でM&Aを行いたい方の多くは、個人でのM&A取引を希望しています。また、M&Aによる会社買収後に、その会社を経営して役員報酬の獲得を図るケースが多いです。これらの点を踏まえると、少額でM&Aできる会社/事業にあるリスクとして、以下の項目が挙げられます。
- もともと売上と利益が少ないリスク
- M&A後に大きなトラブル(簿外債務や偶発債務の発覚など)が発生するリスク
- M&A後に社員が退職してしまい事業運営に支障が出るリスク
- 市場環境の変化により売上が激減するリスク
少額M&Aは、上記のリスクを抱えながら実施する必要があります。そのため、少額でM&Aできる会社/事業を見つけ出すというよりも、むしろ少額でM&Aする価値のある会社/事業を探すという意識を持つことが重要です。そのうえで、少額でM&Aした会社/事業の価値を増幅させていけるのかどうかという視点でM&A対象を選びましょう。
少額でM&Aできる会社/事業の一例
実際に少額でM&Aできる会社/事業の一例は、以下のとおりです。
- 飲食店や小売店
- 美容サロン(エステなど)
- 学習塾や予備校
- 調剤薬局やクリニック
- 製造業や印刷業
- 整備業(空調や水道など)
- WebサイトやECサイトの運営事業
- 訪問介護事業(デイサービスなど)
- 宿泊業(旅館や簡易宿泊施設など)
上記のリストを見て、M&A検討時の参考にしましょう。
少額M&Aでよく見られる売却案件
少額M&Aでよく見られる案件の中には、0円〜500万円程度の売却希望価格を設定しているケースが多いです。ただし、こうした売却案件においても数億円規模の年間売上高を持つ会社/事業は少なからず存在するため、「少額M&Aだからといって必ずしも売上額が低いとは限らない」点を把握したうえで案件探しを行いましょう。
なお、少額M&Aの売却案件では、売上額よりも利益額の方が推測しやすいです。そもそもM&Aの売却金額は、大まかに以下の計算式で求められます。
- 売却金額の目安=(資産ー負債)+営業権(1年間の利益✕3〜5年分)
上記の計算式を用いると、売却希望価格に加えて資産や負債(借入金)などの金額を調べれば、その売却案件の利益額の目安を把握できるので参考にしてください。
少額でM&Aによる買収を行うメリット・デメリット

まずは、少額でM&Aによる買収を行うメリットを紹介します。なお、ここで中心的に取り上げているのは、少額M&Aを個人で行う場合に期待できるメリットについてです。
- 事業に必要な設備や人材などをゼロから揃える必要がない
- すでに事業が軌道に乗っており今後の見通しが立てやすい
- 取引先や顧客などの経営資源もそのまま引き継げる
- 自身の強みや経験との相性次第で売上の向上が図れる
- 許認可が必要な事業にもスムーズに参入できる
ただし、その一方で、少額M&Aには以下のようなデメリットもあるため注意しましょう。
- M&Aに反発する社員が離職するおそれ
- 想定していた経営資源の引き継ぎが行えないおそれ
- 簿外債務や偶発債務の発覚などトラブルに見舞われるおそれ
- 自身の強みや経験が活かせないおそれ
- 結果的に、買収金額以上の資金投入が求められるおそれ
少額M&Aは専門家を介さずに個人間で取引を行うケースが多く、一般的なM&Aと比べるとトラブルが発生しやすいです。上記に挙げたようなデメリットを回避しつつメリットを最大限に獲得するためにも、たとえ少額M&Aであったとしても専門家から十分にサポートを得ながら取引を進めることが大切だといえます。
少額のM&A売却案件を探す方法

この記事の最後に、少額のM&A売却案件を探す方法として、以下の2項目を取り上げます。
- 少額M&Aを取り扱うマッチングサイト
- マッチングサイト以外の方法
それぞれの方法を順番に詳しく紹介します。
少額M&Aを取り扱うマッチングサイト
少額M&Aを行う際、「Batonz(バトンズ)」「 TRANBI(トランビ)」などのマッチングサイトを利用する人が多いです。このような少額M&Aを取り扱うマッチングサイトには、500万円以下のM&A案件が豊富に揃っています。また、PCやスマートフォンから利用できるため、外出先であっても売却案件の検索や売り手とのメッセージのやりとりなどを行える点がメリットです。さらには、M&A取引に発生する手数料が安い点も魅力的だといえます。
ただし、マッチングサイトの利用では、専門家からM&A手続きに関するサポートが得られないケースが多いです。そのため、前述した少額M&Aに潜むデメリットを解決できずにかえって多くの費用が求められるなど、M&A取引自体に失敗してしまうおそれがある点には十分に注意してください。
マッチングサイト以外の方法
少額のM&A売却案件を探す際は、マッチングサイトの利用だけでなく、「M&A仲介会社の利用」や「知人や友人から紹介を受ける」といった方法も挙げられます。とはいえ、「知人や友人からの紹介を受ける」方法については、希望の条件に沿った売却案件を探すのが非常に難しくあまり現実的ではありません。
そこでオススメしたいのが、「M&A仲介会社の利用」です。少額M&Aを仲介会社に依頼すると、自身に最適な売却案件とのマッチングをはじめ、M&Aに関する諸手続きの進行を手厚くサポートしてもらえるメリットがあります。これにより、手続きにかかる時間や手間を削減できるだけでなく、売却案件へのデューデリジェンス(買収監査)を通じて少額M&Aに潜むリスクの回避が可能です。最近では個人が行う少額M&Aに対応している仲介会社が増加傾向にあり、少額M&Aの件数増加を促しています。
少額M&Aを成功させるには専門家への相談が最適

この記事では、少額でM&Aを行いたい方に向けて、少額M&Aの基礎知識からメリット・デメリット/売却案件を探す方法などを中心に紹介しました。少額M&Aにはさまざまなメリットがありますが、深刻なデメリットも少なからず存在しています。メリットを最大限に獲得しながらデメリットを回避するためにも、M&A仲介会社の専門家からサポートを得つつ手続きを進めると良いでしょう。もしも専門家選びでお悩みでしたら、フォーバルまでご相談ください。
当社フォーバルは、過去20万社の経営支援実績があり、中小・小規模企業の存続と成長に向けた事業承継M&A支援を手掛けております。少額M&Aの実施が未定でも相談可能で、24時間電話・チャットで無料相談に対応しておりますので、「少額M&Aのデメリットに不安がある」「自身の希望条件に沿った売却案件を探したい」と思われた方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。








