なぜ資金が要るか

買取代金は先に出て、販売代金は後から入ります。この時間差の分だけ資金が必要になります。

  • 買取:その場で現金を支払う
  • 在庫:売れるまで資金が寝る
  • 販売:現金なら即日、ECなら入金まで日数がかかる

必要額の考え方

要素見る数字
在庫に寝ている額平均在庫金額(原価)
入金までの日数販売から入金までの平均
支払いのタイミング家賃・給与・仕入れ
季節の変動仕入れが集中する時期

在庫の回転が遅いほど、必要な運転資金は増えます。

減らす方法

  1. 在庫回転を上げる(滞留を減らす)
  2. 買取の上限を管理する
  3. 入金の早い販路の比率を上げる
  4. 高額品の在庫期間を短くする
  5. 季節の仕入れを平準化する

資金を増やすより、在庫を軽くするほうが確実です。

日々の管理

  • 手元現金の残高を日次で把握する
  • 月次の資金繰り表を作る
  • 数か月先まで見通す
  • 買取の枠を設定する

余裕の枠を持つ

良い品が持ち込まれる機会は選べません。いつでも動ける枠を確保しておくことが、仕入れの機会損失を防ぎます。

必要額を計算する

この業種の運転資金は、在庫の回転で決まります。

  1. 月間の仕入れ額を出す
  2. 在庫が現金化されるまでの平均日数を出す
  3. 掛け合わせて、寝ている資金を計算する
  4. 売掛の回収期間を加える — 法人取引がある場合です
  5. 月別の変動を確認する
  6. ピーク時の額に余裕を加える

2番目の改善が、そのまま資金の改善になります。回転日数が半分になれば、必要な運転資金も半分になります。在庫日齢の管理は、資金繰りの改善策でもあります。

月別の必要額を把握する

年間の平均では、資金が不足する時期を見落とします。

  1. 過去3年の月別の在庫金額を並べる
  2. 月別の仕入れ額を並べる
  3. 月別の入出金を並べる
  4. 資金が最も薄くなる月を特定する
  5. その月の必要額を出す
  6. 翌年の同じ時期に備える

4番目が分かれば、備えができます。季節性のある業態では、特定の時期に資金需要が集中します。その時期を事前に把握しておけば、借入枠の確保や在庫の調整で対応できます。

日々の管理を仕組みにする

資金繰りは、月次では遅い場合があります。

  • 日次の現金残高を把握する
  • 週次で資金繰り表を更新する
  • 買取の支払い予定を織り込む
  • 大口の支払い予定を把握する — 家賃、給与、税金、リース
  • 3か月先まで見通す
  • 担当を決める

3番目がこの業種の特徴です。買取は突発的に発生し、支払いは即時です。予定として織り込みにくい支出ですが、過去の実績から月間の平均額を見込んでおけば、精度が上がります。

余裕の枠を確保しておく

必要になってから相談するのでは、間に合いません。

  • 平時に借入枠を確保する
  • 当座貸越などの形を検討する
  • 複数の金融機関と関係を持つ
  • 月次の資料を定期的に提出する
  • 在庫の状況を説明できる資料を用意する

5番目がこの業種では特に効きます。金融機関にとって、リユース品の在庫は評価の難しい資産です。日齢の分布と実売実績を継続的に示していれば、換金性を理解してもらえます。この積み重ねが、必要なときの判断に影響します。

まとめ

運転資金は在庫と入金サイクルで決まります。

資金繰り表を作り、数か月先まで見通してください。