なぜ資金が要るか
買取代金は先に出て、販売代金は後から入ります。この時間差の分だけ資金が必要になります。
- 買取:その場で現金を支払う
- 在庫:売れるまで資金が寝る
- 販売:現金なら即日、ECなら入金まで日数がかかる
必要額の考え方
| 要素 | 見る数字 |
|---|---|
| 在庫に寝ている額 | 平均在庫金額(原価) |
| 入金までの日数 | 販売から入金までの平均 |
| 支払いのタイミング | 家賃・給与・仕入れ |
| 季節の変動 | 仕入れが集中する時期 |
在庫の回転が遅いほど、必要な運転資金は増えます。
減らす方法
- 在庫回転を上げる(滞留を減らす)
- 買取の上限を管理する
- 入金の早い販路の比率を上げる
- 高額品の在庫期間を短くする
- 季節の仕入れを平準化する
資金を増やすより、在庫を軽くするほうが確実です。
日々の管理
- 手元現金の残高を日次で把握する
- 月次の資金繰り表を作る
- 数か月先まで見通す
- 買取の枠を設定する
余裕の枠を持つ
良い品が持ち込まれる機会は選べません。いつでも動ける枠を確保しておくことが、仕入れの機会損失を防ぎます。
必要額を計算する
この業種の運転資金は、在庫の回転で決まります。
- 月間の仕入れ額を出す
- 在庫が現金化されるまでの平均日数を出す
- 掛け合わせて、寝ている資金を計算する
- 売掛の回収期間を加える — 法人取引がある場合です
- 月別の変動を確認する
- ピーク時の額に余裕を加える
2番目の改善が、そのまま資金の改善になります。回転日数が半分になれば、必要な運転資金も半分になります。在庫日齢の管理は、資金繰りの改善策でもあります。
月別の必要額を把握する
年間の平均では、資金が不足する時期を見落とします。
- 過去3年の月別の在庫金額を並べる
- 月別の仕入れ額を並べる
- 月別の入出金を並べる
- 資金が最も薄くなる月を特定する
- その月の必要額を出す
- 翌年の同じ時期に備える
4番目が分かれば、備えができます。季節性のある業態では、特定の時期に資金需要が集中します。その時期を事前に把握しておけば、借入枠の確保や在庫の調整で対応できます。
日々の管理を仕組みにする
資金繰りは、月次では遅い場合があります。
- 日次の現金残高を把握する
- 週次で資金繰り表を更新する
- 買取の支払い予定を織り込む
- 大口の支払い予定を把握する — 家賃、給与、税金、リース
- 3か月先まで見通す
- 担当を決める
3番目がこの業種の特徴です。買取は突発的に発生し、支払いは即時です。予定として織り込みにくい支出ですが、過去の実績から月間の平均額を見込んでおけば、精度が上がります。
余裕の枠を確保しておく
必要になってから相談するのでは、間に合いません。
- 平時に借入枠を確保する
- 当座貸越などの形を検討する
- 複数の金融機関と関係を持つ
- 月次の資料を定期的に提出する
- 在庫の状況を説明できる資料を用意する
5番目がこの業種では特に効きます。金融機関にとって、リユース品の在庫は評価の難しい資産です。日齢の分布と実売実績を継続的に示していれば、換金性を理解してもらえます。この積み重ねが、必要なときの判断に影響します。
まとめ
運転資金は在庫と入金サイクルで決まります。
資金繰り表を作り、数か月先まで見通してください。