投資として何がかかるか

  • 保証金・敷金
  • 内装工事
  • 什器・備品
  • 初期の在庫
  • 開店前の人件費・広告費
  • 許可・届出に関する費用

初期在庫を忘れないでください。リユース業では大きな金額になります。

試算の手順

  1. 初期投資の合計を出す
  2. 月々の固定費を見積もる(家賃・人件費・光熱費)
  3. 月々の粗利の見込みを立てる
  4. 月々の営業利益を計算する
  5. 初期投資を月々の利益で割る

見込みの立て方

項目根拠にできるもの
来店客数既存店との立地条件の比較
客単価既存店の実績
粗利率既存店の実績
買取件数商圏人口と競合の状況

既存店の実績を土台にすると、根拠のある数字になります。

立ち上がりの期間

開店直後から想定どおりに動くことはまれです。認知が広がるまでの期間を見込んでください。特に買取は、地域に知られるまで時間がかかります。

判断の基準

  • 回収期間が賃貸借契約の期間内に収まるか
  • 引退までの期間内に回収できるか
  • 想定より2割悪くても耐えられるか
  • 撤退する場合の費用を見込んでいるか

四つ目を忘れないでください。出るときの費用まで含めて判断します。

この業種に固有の投資項目

一般的な出店費用に加えて、見込むべき項目があります。

  • 開店時の在庫 — 品揃えを揃える資金です。額が大きくなります
  • 買取の告知費用 — 仕入れの入口を作る投資です
  • 査定できる人材の確保と教育
  • 買取代金の運転資金 — 開店後、常時必要になります
  • 立ち上げ期の赤字

1番目と4番目を見落とすと、必要額を大きく下回ります。内装と什器だけで計算すると、開店直後に資金が尽きます。在庫と運転資金を含めた総額で計画してください。

回収の試算手順

何か月で回収できるかを、計算で出してください。

  • 月間の売上見込みを立てる — 商圏と既存店の実績から推計します
  • 粗利率を既存店の実績から置く
  • 月間の固定費を積み上げる — 賃料、人件費、光熱費
  • 月間の営業利益を出す
  • 投資総額を割る
  • 立ち上がりの期間を加える

1番目を保守的に置いてください。既存店と同じ売上が出る前提で計算すると、たいてい下回ります。既存店の7〜8割で試算し、それでも回収できるかを確認してください。

立ち上がりの期間を見込む

この業種には、固有の立ち上がりの遅さがあります。

  • 買取の認知が広がるまで時間がかかる — 仕入れが増えません
  • 品揃えが揃うまで、販売が伸びない
  • 査定できる人材の習熟に時間がかかる
  • リピート顧客が育つまで数か月かかる
  • 6か月から1年を見込む

1番目と2番目が連動します。買取が集まらなければ品揃えが揃わず、品揃えが薄ければ来店も増えません。この循環が回り始めるまでの期間を、資金計画に織り込んでください。開店前からの買取告知が、この期間を短縮します。

判断の基準を決めておく

出店するかどうかの線を、先に引いてください。

  • 回収期間の上限を決める — これを超えるなら出さない、という線です
  • 撤退の基準も決める — 何か月で判断するかです
  • 人材の確保を条件にする — 査定できる人がいなければ出さない
  • 既存店への影響を確認する — 人員を抜くことの影響です
  • 資金の余力を確認する

3番目を条件にしてください。この業種では、査定できる人がいなければ店は回りません。物件が先に決まって人を探すのではなく、人の目処が立ってから物件を探す順序が、失敗を防ぎます。

まとめ

出店は回収期間で判断してください。

引退の時期と契約期間の両方に収まるかを確認しましょう。