投資として何がかかるか
- 保証金・敷金
- 内装工事
- 什器・備品
- 初期の在庫
- 開店前の人件費・広告費
- 許可・届出に関する費用
初期在庫を忘れないでください。リユース業では大きな金額になります。
試算の手順
- 初期投資の合計を出す
- 月々の固定費を見積もる(家賃・人件費・光熱費)
- 月々の粗利の見込みを立てる
- 月々の営業利益を計算する
- 初期投資を月々の利益で割る
見込みの立て方
| 項目 | 根拠にできるもの |
|---|---|
| 来店客数 | 既存店との立地条件の比較 |
| 客単価 | 既存店の実績 |
| 粗利率 | 既存店の実績 |
| 買取件数 | 商圏人口と競合の状況 |
既存店の実績を土台にすると、根拠のある数字になります。
立ち上がりの期間
開店直後から想定どおりに動くことはまれです。認知が広がるまでの期間を見込んでください。特に買取は、地域に知られるまで時間がかかります。
判断の基準
- 回収期間が賃貸借契約の期間内に収まるか
- 引退までの期間内に回収できるか
- 想定より2割悪くても耐えられるか
- 撤退する場合の費用を見込んでいるか
四つ目を忘れないでください。出るときの費用まで含めて判断します。
この業種に固有の投資項目
一般的な出店費用に加えて、見込むべき項目があります。
- 開店時の在庫 — 品揃えを揃える資金です。額が大きくなります
- 買取の告知費用 — 仕入れの入口を作る投資です
- 査定できる人材の確保と教育
- 買取代金の運転資金 — 開店後、常時必要になります
- 立ち上げ期の赤字
1番目と4番目を見落とすと、必要額を大きく下回ります。内装と什器だけで計算すると、開店直後に資金が尽きます。在庫と運転資金を含めた総額で計画してください。
回収の試算手順
何か月で回収できるかを、計算で出してください。
- 月間の売上見込みを立てる — 商圏と既存店の実績から推計します
- 粗利率を既存店の実績から置く
- 月間の固定費を積み上げる — 賃料、人件費、光熱費
- 月間の営業利益を出す
- 投資総額を割る
- 立ち上がりの期間を加える
1番目を保守的に置いてください。既存店と同じ売上が出る前提で計算すると、たいてい下回ります。既存店の7〜8割で試算し、それでも回収できるかを確認してください。
立ち上がりの期間を見込む
この業種には、固有の立ち上がりの遅さがあります。
- 買取の認知が広がるまで時間がかかる — 仕入れが増えません
- 品揃えが揃うまで、販売が伸びない
- 査定できる人材の習熟に時間がかかる
- リピート顧客が育つまで数か月かかる
- 6か月から1年を見込む
1番目と2番目が連動します。買取が集まらなければ品揃えが揃わず、品揃えが薄ければ来店も増えません。この循環が回り始めるまでの期間を、資金計画に織り込んでください。開店前からの買取告知が、この期間を短縮します。
判断の基準を決めておく
出店するかどうかの線を、先に引いてください。
- 回収期間の上限を決める — これを超えるなら出さない、という線です
- 撤退の基準も決める — 何か月で判断するかです
- 人材の確保を条件にする — 査定できる人がいなければ出さない
- 既存店への影響を確認する — 人員を抜くことの影響です
- 資金の余力を確認する
3番目を条件にしてください。この業種では、査定できる人がいなければ店は回りません。物件が先に決まって人を探すのではなく、人の目処が立ってから物件を探す順序が、失敗を防ぎます。
まとめ
出店は回収期間で判断してください。
引退の時期と契約期間の両方に収まるかを確認しましょう。