まず現状を確認する

  1. 株主名簿を見る(最新か)
  2. 各株主の持分比率を確認する
  3. 名義株がないか確認する
  4. 連絡が取れない株主がいないか
  5. 定款の譲渡制限を確認する

株主名簿が更新されていない会社は珍しくありません。まずここからです。

なぜ集めておくか

場面分散していると
重要な決定必要な賛成が集まらない
承継後継者が経営を握れない
譲渡全株を集められず条件が悪くなる
相続さらに細かく分かれる

目標をどこに置くか

後継者が意思決定できる比率を確保することが目標になります。どの決議に何割必要かは会社法で定められています。弁護士に確認して目標を設定してください。

集める方法

  • 買い取る(価格の根拠が要る)
  • 会社が買い取る(財源の制約がある)
  • 贈与を受ける(税務の検討が要る)
  • 種類株を活用する

これから分散させないために

  1. 定款に譲渡制限があるか確認する
  2. 遺言で株の承継先を指定する
  3. 相続時の取り扱いを定款で定める
  4. 株主に相続が起きたときの対応を決めておく

現状を正確に把握する

株主構成は、思っているのと違うことがあります。

  1. 株主名簿を確認する — 作成されていない場合もあります
  2. 登記の記載と照合する
  3. 相続で分散していないかを確認する — 名義人が亡くなっている場合です
  4. 名義株がないかを確認する — 設立時の名義貸しです
  5. 各株主の持分比率を出す
  6. 連絡が取れるかを確認する

3番目と4番目でつまずく例が多くあります。古い会社ほど、株主の所在が分からなくなっていることがあります。承継の交渉に入る前に確認し、必要な対応を専門家に相談してください。

集めておく理由

分散したままだと、選択肢が狭まります。

  • 譲渡の際、全株主の同意が必要になる場合がある
  • 反対する株主がいると、取引が成立しない
  • 買い手が全株の取得を求めることが多い
  • 相続でさらに分散する
  • 意思決定に支障が生じる

4番目が時間とともに悪化します。株主が高齢である場合、相続によって株式がさらに細分化されます。関係者が増えるほど、集約は困難になります。早い段階で着手してください。

交渉の進め方

株主との話は、丁寧に進める必要があります。

  • 目的を説明する — 事業の継続のためであることを伝えます
  • 価格の根拠を用意する — 恣意的な金額では応じてもらえません
  • 一度に全員に当たらない — 主要な株主から順に進めます
  • 時間をかける — 急ぐと条件が悪くなります
  • 書面で記録を残す

2番目が交渉の土台です。価格の根拠がなければ、応じる側も判断できません。第三者の評価を取ることも選択肢になります。価格の妥当性については、税理士・弁護士にご相談ください。

承継の日程から逆算する

集約には時間がかかります。

  • 株主の人数を確認する — 多いほど時間がかかります
  • 連絡が取れない株主がいるかを確認する
  • 相続が発生している株式があるかを確認する
  • 必要な期間を見積もる — 数年かかることがあります
  • 承継の時期から逆算して着手する

3番目が最も時間を要します。株主に相続が発生していると、相続人全員との交渉が必要になります。関係者が増えるほど、集約は困難になります。早い段階で状況を確認し、専門家に相談してください。

まとめ

株主構成は今が一番集めやすい状態です。

まず株主名簿を確認することから始めてください。