かかる費用
| 費目 | 内容 |
|---|---|
| 原状回復 | 内装の撤去、床・壁の補修 |
| 什器の処分 | 棚・カウンター・陳列什器 |
| 在庫の処分 | 売れ残りの廃棄費用 |
| 中途解約 | 違約金(契約による) |
| 人件費 | 閉店作業、従業員への対応 |
| その他 | 看板撤去、各種の解約 |
見積もりの取り方
- 賃貸借契約の原状回復条項を確認する
- 貸主に範囲を確認する
- 工事業者に見積もりを取る(複数)
- 在庫の処分費用を試算する
- 合計に余裕を見込む
原状回復の範囲は契約と貸主の解釈で変わります。早めに確認してください。
在庫の処分費用を減らす
売れる在庫を残して閉めれば、処分費用は減ります。時間をかけて売り切ることが、そのまま費用の削減になります。
- 閉店の1〜2年前から仕入れを絞る
- 回転の遅い在庫から処分する
- 市場やまとめ売りを併用する
- 値の付かないものは処分費用を見込む
資金の手当て
閉店時は売上が細る一方で支出が増えます。手元資金を確保しておくか、事前に枠を用意しておいてください。
敷金・保証金
返還される見込み額を確認してください。原状回復費用が差し引かれるため、全額戻るとは限りません。
かかる費用を積み上げる
閉じる判断の前に、費用を確定してください。
- 解約の予告期間中の賃料
- 違約金
- 原状回復の費用
- 在庫の移動または処分の費用
- 什器・設備の撤去費用
- 従業員の処遇に伴う費用
- 各種契約の解約に伴う費用 — リース、通信、警備
3番目の見積もりを早く取ってください。契約書の記載と実際の請求額が大きく異なることがあります。判断の前に、貸主または工事業者から概算を取り、材料にしてください。金額によって、判断が変わる場合があります。
撤退の日程を設計する
費用は、日程の組み方で変わります。
- 解約予告の期限を確認する — ここから逆算します
- 在庫の処理に必要な期間を見積もる
- 従業員への通知の時期を決める
- 顧客への告知の時期を決める
- 原状回復工事の期間を見込む
- 各作業の担当を決める
2番目を十分に取ってください。在庫の処理を急ぐと、回収額が大きく下がります。解約予告の期限から逆算し、処理に必要な期間を確保できる日程を組んでください。数か月の差が、金額に直結します。
資金の手当てを準備する
撤退にも資金が必要です。
- 費用の合計を出す
- 在庫の換金見込みを出す
- 敷金・保証金の返還見込みを確認する — 原状回復費が差し引かれます
- 不足額を計算する
- 不足があれば、金融機関に相談する
- 支払いの時期を確認する
3番目に注意してください。敷金が全額戻ると想定していると、原状回復費が差し引かれて手元に残らないことがあります。契約の条件を確認し、返還見込み額を保守的に見積もってください。
手続きと期限を確認する
費用だけでなく、手続きにも期限があります。
- 賃貸借契約の解約予告の時期
- 営業所の廃止に関する届出
- 各種契約の解約通知の期限
- 従業員に関する手続き
- 記録・帳簿の保存
1番目を最初に確認してください。予告期間が定められている場合、その期間分の賃料を負担することになります。閉店の日程は、この期間から逆算して決めてください。届出の内容は、所轄の警察署および専門家にご確認ください。
まとめ
撤退の費用は原状回復・処分・違約金が中心です。
早く動くほど在庫を売り切れ、費用は下がります。