かかる費用

費目内容
原状回復内装の撤去、床・壁の補修
什器の処分棚・カウンター・陳列什器
在庫の処分売れ残りの廃棄費用
中途解約違約金(契約による)
人件費閉店作業、従業員への対応
その他看板撤去、各種の解約

見積もりの取り方

  1. 賃貸借契約の原状回復条項を確認する
  2. 貸主に範囲を確認する
  3. 工事業者に見積もりを取る(複数)
  4. 在庫の処分費用を試算する
  5. 合計に余裕を見込む

原状回復の範囲は契約と貸主の解釈で変わります。早めに確認してください。

在庫の処分費用を減らす

売れる在庫を残して閉めれば、処分費用は減ります。時間をかけて売り切ることが、そのまま費用の削減になります。

  • 閉店の1〜2年前から仕入れを絞る
  • 回転の遅い在庫から処分する
  • 市場やまとめ売りを併用する
  • 値の付かないものは処分費用を見込む

資金の手当て

閉店時は売上が細る一方で支出が増えます。手元資金を確保しておくか、事前に枠を用意しておいてください。

敷金・保証金

返還される見込み額を確認してください。原状回復費用が差し引かれるため、全額戻るとは限りません。

かかる費用を積み上げる

閉じる判断の前に、費用を確定してください。

  1. 解約の予告期間中の賃料
  2. 違約金
  3. 原状回復の費用
  4. 在庫の移動または処分の費用
  5. 什器・設備の撤去費用
  6. 従業員の処遇に伴う費用
  7. 各種契約の解約に伴う費用 — リース、通信、警備

3番目の見積もりを早く取ってください。契約書の記載と実際の請求額が大きく異なることがあります。判断の前に、貸主または工事業者から概算を取り、材料にしてください。金額によって、判断が変わる場合があります。

撤退の日程を設計する

費用は、日程の組み方で変わります。

  1. 解約予告の期限を確認する — ここから逆算します
  2. 在庫の処理に必要な期間を見積もる
  3. 従業員への通知の時期を決める
  4. 顧客への告知の時期を決める
  5. 原状回復工事の期間を見込む
  6. 各作業の担当を決める

2番目を十分に取ってください。在庫の処理を急ぐと、回収額が大きく下がります。解約予告の期限から逆算し、処理に必要な期間を確保できる日程を組んでください。数か月の差が、金額に直結します。

資金の手当てを準備する

撤退にも資金が必要です。

  • 費用の合計を出す
  • 在庫の換金見込みを出す
  • 敷金・保証金の返還見込みを確認する — 原状回復費が差し引かれます
  • 不足額を計算する
  • 不足があれば、金融機関に相談する
  • 支払いの時期を確認する

3番目に注意してください。敷金が全額戻ると想定していると、原状回復費が差し引かれて手元に残らないことがあります。契約の条件を確認し、返還見込み額を保守的に見積もってください。

手続きと期限を確認する

費用だけでなく、手続きにも期限があります。

  • 賃貸借契約の解約予告の時期
  • 営業所の廃止に関する届出
  • 各種契約の解約通知の期限
  • 従業員に関する手続き
  • 記録・帳簿の保存

1番目を最初に確認してください。予告期間が定められている場合、その期間分の賃料を負担することになります。閉店の日程は、この期間から逆算して決めてください。届出の内容は、所轄の警察署および専門家にご確認ください。

まとめ

撤退の費用は原状回復・処分・違約金が中心です。

早く動くほど在庫を売り切れ、費用は下がります。