相談先の種類
| 相手 | 得意なこと |
|---|---|
| 公的な承継支援窓口 | 全体像の整理、無料 |
| 顧問税理士 | 税務、決算の理解 |
| 弁護士 | 契約、株式、争いの防止 |
| M&A の仲介・助言 | 相手探し、条件交渉 |
| 取引金融機関 | 資金、紹介 |
| 同業の先輩 | 実感の伴う話 |
業界を分かっているかの見極め
次の質問への反応で判断できます。
- 在庫の評価をどう見るか
- 古物商許可は承継でどうなるか
- 取引記録の保存についてどう考えるか
- 目利きの属人性をどう扱うか
「調べます」で構いません。論点として認識しているかを見てください。
最初の相談先
まずは費用のかからない公的窓口から始めるのが安全です。全体像を整理してから、必要な専門家に進んでください。
避けたほうがよい進め方
- 一人の相手だけに全部を任せる
- 費用の説明が曖昧なまま進める
- 「早く決めないと」と急かされる
- 在庫や許可の話を避けられる
複数に聞く
同じ質問を複数の相手にしてみてください。答えの違いから、論点が見えてきます。時間はかかりますが、結果的に近道になります。
費用をかけずに相談できる窓口
費用をかけずに相談できる窓口から始めてください。
- 事業承継・引継ぎ支援センター — 承継全般の相談ができます
- 商工会議所・商工会
- 顧問税理士 — 財務と税務の状況を把握しています
- 取引金融機関
- よろず支援拠点
1番目と3番目を早い段階で使ってください。顧問税理士は自社の数字を知っており、公的機関は制度と候補の情報を持っています。この2つで、方向性のおおよそは見えます。そのうえで、民間の仲介に相談するかを判断してください。
業界理解を確かめる質問
リユース業を理解しているかは、質問で分かります。
- 「在庫はどう評価しますか」 — 日齢の話が出るかを見ます
- 「うちの弱点はどこですか」 — 具体的に指摘できるかです
- 「同業の取扱実績はありますか」
- 「想定される買い手はどこですか」
- 「古物商許可はどう扱われますか」 — 方式による違いを説明できるかです
1番目と5番目で、理解の程度が判別できます。「決算書の在庫金額を見ます」という答えや、許可の承継について説明できない相手は、この業種の実務を知りません。前提の説明から始めることになり、時間がかかります。
複数に聞いて比較する
1社の意見だけで判断しないでください。
- 3社程度に相談する
- 同じ資料を渡して、見立てを聞く
- 金額だけでなく、前提を確認する
- 費用の体系を比較する
- 担当者の理解度を比較する
- その場で契約しない
3番目が判断の要点です。提示された金額の高低より、その根拠が説明できるかが重要です。前提を確認せずに高い数字を示す相手より、根拠を説明したうえで現実的な数字を示す相手のほうが、結果として成約に近づきます。
相談の前に用意するもの
資料があると、相談の質が上がります。
- 決算書3期分
- 在庫の状況 — 金額と、可能なら日齢の分布
- 買取と販売の実績
- 従業員の構成
- 許認可の状況
- 自分の希望 — 時期、条件、譲れない点
6番目を先に整理しておいてください。希望が定まっていないと、相談しても方向が定まりません。いつまでに、どういう条件で、何を優先したいのかを書き出してから相談すれば、具体的な助言が得られます。
まとめ
相談先は在庫と許可を論点として認識できるかで選んでください。
まず公的窓口で全体像を整理するのが順当です。