相談先の種類

相手得意なこと
公的な承継支援窓口全体像の整理、無料
顧問税理士税務、決算の理解
弁護士契約、株式、争いの防止
M&A の仲介・助言相手探し、条件交渉
取引金融機関資金、紹介
同業の先輩実感の伴う話

業界を分かっているかの見極め

次の質問への反応で判断できます。

  1. 在庫の評価をどう見るか
  2. 古物商許可は承継でどうなるか
  3. 取引記録の保存についてどう考えるか
  4. 目利きの属人性をどう扱うか

「調べます」で構いません。論点として認識しているかを見てください。

最初の相談先

まずは費用のかからない公的窓口から始めるのが安全です。全体像を整理してから、必要な専門家に進んでください。

避けたほうがよい進め方

  • 一人の相手だけに全部を任せる
  • 費用の説明が曖昧なまま進める
  • 「早く決めないと」と急かされる
  • 在庫や許可の話を避けられる

複数に聞く

同じ質問を複数の相手にしてみてください。答えの違いから、論点が見えてきます。時間はかかりますが、結果的に近道になります。

費用をかけずに相談できる窓口

費用をかけずに相談できる窓口から始めてください。

  • 事業承継・引継ぎ支援センター — 承継全般の相談ができます
  • 商工会議所・商工会
  • 顧問税理士 — 財務と税務の状況を把握しています
  • 取引金融機関
  • よろず支援拠点

1番目と3番目を早い段階で使ってください。顧問税理士は自社の数字を知っており、公的機関は制度と候補の情報を持っています。この2つで、方向性のおおよそは見えます。そのうえで、民間の仲介に相談するかを判断してください。

業界理解を確かめる質問

リユース業を理解しているかは、質問で分かります。

  1. 「在庫はどう評価しますか」 — 日齢の話が出るかを見ます
  2. 「うちの弱点はどこですか」 — 具体的に指摘できるかです
  3. 「同業の取扱実績はありますか」
  4. 「想定される買い手はどこですか」
  5. 「古物商許可はどう扱われますか」 — 方式による違いを説明できるかです

1番目と5番目で、理解の程度が判別できます。「決算書の在庫金額を見ます」という答えや、許可の承継について説明できない相手は、この業種の実務を知りません。前提の説明から始めることになり、時間がかかります。

複数に聞いて比較する

1社の意見だけで判断しないでください。

  • 3社程度に相談する
  • 同じ資料を渡して、見立てを聞く
  • 金額だけでなく、前提を確認する
  • 費用の体系を比較する
  • 担当者の理解度を比較する
  • その場で契約しない

3番目が判断の要点です。提示された金額の高低より、その根拠が説明できるかが重要です。前提を確認せずに高い数字を示す相手より、根拠を説明したうえで現実的な数字を示す相手のほうが、結果として成約に近づきます。

相談の前に用意するもの

資料があると、相談の質が上がります。

  • 決算書3期分
  • 在庫の状況 — 金額と、可能なら日齢の分布
  • 買取と販売の実績
  • 従業員の構成
  • 許認可の状況
  • 自分の希望 — 時期、条件、譲れない点

6番目を先に整理しておいてください。希望が定まっていないと、相談しても方向が定まりません。いつまでに、どういう条件で、何を優先したいのかを書き出してから相談すれば、具体的な助言が得られます。

まとめ

相談先は在庫と許可を論点として認識できるかで選んでください。

まず公的窓口で全体像を整理するのが順当です。