どんな窓口か
- 都道府県ごとに事業承継・引継ぎの相談窓口がある
- 後継者がいない場合の第三者への引継ぎも扱う
- 親族内承継の相談にも対応している
- 専門家の紹介を受けられる
窓口の名称や運営体制は変わることがあります。最新の情報は各都道府県の案内で確認してください。
持って行くとよい資料
| 資料 | なぜ要るか |
|---|---|
| 決算書(直近3期) | 会社の状況を把握してもらう |
| 在庫の一覧と評価 | リユース業では価値の中心 |
| 店舗の契約条件 | 賃借か自己所有か |
| 借入の残高と保証の状況 | 承継の障害になりうる |
| 株主名簿 | 分散していないか |
在庫の資料を持って行けるかどうかで、話の深さが変わります。
相談できること
- 承継の選択肢の整理(親族・社内・第三者)
- 準備の順番と時間の目安
- 使える支援策の案内
- 専門家・支援機関の紹介
- 第三者への引継ぎの相手探し
相談前に決めておくこと
- いつごろ引退したいか
- 親族に継ぐ意思があるか
- 従業員に候補がいるか
- 店を残したいか、たたんでもよいか
ここが曖昧だと、相談が一般論で終わります。
使い方のコツ
一度で答えが出るものではありません。段階を追って複数回相談する前提で臨んでください。
紹介された専門家とは、相性と費用を確認したうえで進めてください。
相談前に整理しておくこと
準備があると、相談の質が上がります。
- 自分の希望を書き出す — 時期、相手、条件
- 譲れない点を決める — 従業員の雇用、屋号など
- 現状の課題を書き出す
- 家族との話の状況を整理する
- 決算書と在庫の資料を用意する
- 聞きたいことを一覧にする
1番目が定まっていないと、相談が漠然とします。「どうしたらよいか」ではなく、「こうしたいが、可能か」という形で相談できると、具体的な助言が得られます。仮でも構いません。
リユース業として説明すること
この業種の特性を、担当者に伝えてください。
- 在庫が資産の大半を占めること
- 在庫の日齢が価値を左右すること
- 査定人材が事業の要であること
- 古物商許可の承継に確認が要ること
- 買取という仕入れの構造
- 市場やECアカウントの扱い
これらを伝えておくと、助言の精度が上がります。担当者がこの業種に詳しいとは限りません。前提を共有したうえで相談すれば、的外れな助言を避けられます。資料にまとめて渡すと、より確実です。
複数回にわたって使う
一度の相談で終わらせないでください。
- 初回:全体像と選択肢の整理
- 2回目以降:準備の進捗の確認
- 候補が現れたら:条件の相談
- 交渉中:判断の相談
- 必要に応じて、専門家の紹介を受ける
2番目の使い方が有効です。準備の進捗を定期的に報告する形にすれば、外部からの確認が入ることで作業が進みます。1人で抱えていると先送りしがちな作業も、報告の予定があると動きます。
他の相談先と組み合わせる
公的な窓口だけで完結するとは限りません。
- 顧問税理士 — 数字と税務の相談です
- 弁護士 — 契約と法務の相談です
- 金融機関 — 資金と保証の相談です
- 民間の仲介・アドバイザー — 候補の探索です
- それぞれの役割を整理する
5番目を意識してください。相談先が増えると、助言が食い違うことがあります。誰に何を相談するかを整理し、中心となる相談相手を1人決めておくと、判断がぶれません。
まとめ
公的窓口は、全体像を整理する場として有効です。在庫の資料を持って行くことが、リユース業では特に効きます。