どんな窓口か

  • 都道府県ごとに事業承継・引継ぎの相談窓口がある
  • 後継者がいない場合の第三者への引継ぎも扱う
  • 親族内承継の相談にも対応している
  • 専門家の紹介を受けられる

窓口の名称や運営体制は変わることがあります。最新の情報は各都道府県の案内で確認してください。

持って行くとよい資料

資料なぜ要るか
決算書(直近3期)会社の状況を把握してもらう
在庫の一覧と評価リユース業では価値の中心
店舗の契約条件賃借か自己所有か
借入の残高と保証の状況承継の障害になりうる
株主名簿分散していないか

在庫の資料を持って行けるかどうかで、話の深さが変わります。

相談できること

  1. 承継の選択肢の整理(親族・社内・第三者)
  2. 準備の順番と時間の目安
  3. 使える支援策の案内
  4. 専門家・支援機関の紹介
  5. 第三者への引継ぎの相手探し

相談前に決めておくこと

  • いつごろ引退したいか
  • 親族に継ぐ意思があるか
  • 従業員に候補がいるか
  • 店を残したいか、たたんでもよいか

ここが曖昧だと、相談が一般論で終わります。

使い方のコツ

一度で答えが出るものではありません。段階を追って複数回相談する前提で臨んでください。

紹介された専門家とは、相性と費用を確認したうえで進めてください。

相談前に整理しておくこと

準備があると、相談の質が上がります。

  1. 自分の希望を書き出す — 時期、相手、条件
  2. 譲れない点を決める — 従業員の雇用、屋号など
  3. 現状の課題を書き出す
  4. 家族との話の状況を整理する
  5. 決算書と在庫の資料を用意する
  6. 聞きたいことを一覧にする

1番目が定まっていないと、相談が漠然とします。「どうしたらよいか」ではなく、「こうしたいが、可能か」という形で相談できると、具体的な助言が得られます。仮でも構いません。

リユース業として説明すること

この業種の特性を、担当者に伝えてください。

  • 在庫が資産の大半を占めること
  • 在庫の日齢が価値を左右すること
  • 査定人材が事業の要であること
  • 古物商許可の承継に確認が要ること
  • 買取という仕入れの構造
  • 市場やECアカウントの扱い

これらを伝えておくと、助言の精度が上がります。担当者がこの業種に詳しいとは限りません。前提を共有したうえで相談すれば、的外れな助言を避けられます。資料にまとめて渡すと、より確実です。

複数回にわたって使う

一度の相談で終わらせないでください。

  • 初回:全体像と選択肢の整理
  • 2回目以降:準備の進捗の確認
  • 候補が現れたら:条件の相談
  • 交渉中:判断の相談
  • 必要に応じて、専門家の紹介を受ける

2番目の使い方が有効です。準備の進捗を定期的に報告する形にすれば、外部からの確認が入ることで作業が進みます。1人で抱えていると先送りしがちな作業も、報告の予定があると動きます。

他の相談先と組み合わせる

公的な窓口だけで完結するとは限りません。

  • 顧問税理士 — 数字と税務の相談です
  • 弁護士 — 契約と法務の相談です
  • 金融機関 — 資金と保証の相談です
  • 民間の仲介・アドバイザー — 候補の探索です
  • それぞれの役割を整理する

5番目を意識してください。相談先が増えると、助言が食い違うことがあります。誰に何を相談するかを整理し、中心となる相談相手を1人決めておくと、判断がぶれません。

まとめ

公的窓口は、全体像を整理する場として有効です。在庫の資料を持って行くことが、リユース業では特に効きます。