数字の把握

  • □ 月次の在庫金額を把握している
  • □ 在庫の日齢を管理している
  • □ 商品区分ごとの粗利率が出せる
  • □ 店舗ごとの損益が分かれている
  • □ 資金繰り表を作っている

属人性

  • □ 店主以外に査定できる人がいる
  • □ 査定の基準が文書になっている
  • □ 仕入れルートが会社に紐づいている
  • □ 店主が1週間不在でも営業できる
  • □ 顧客の記録が台帳になっている

法令・記録

  • □ 古物商許可の記載事項が現状と合っている
  • □ 取引記録を定められた方法で保存している
  • □ 本人確認の手順が統一されている
  • □ 従業員に教育の機会を設けている
  • □ 管理者を選任し、届け出ている

資産と契約

  • □ 個人名義の資産を把握している
  • □ 契約書を一覧にしている
  • □ 個人保証の状況を把握している
  • □ 株主構成を確認している
  • □ 賃貸借の更新年を把握している

承継の意思決定

  • □ いつ引退したいか決めている
  • □ 家族と話をしている
  • □ 後継者候補がいる(または方針がある)
  • □ 相談できる相手がいる
  • □ 引退後の生活資金を試算している

結果の見方

チェック数状態
20以上準備が進んでいる。詰めの段階へ
13〜19着手できている。抜けを埋める
12以下まず数字と属人性から着手する

診断の進め方

一度にすべてを確認する必要はありません。

  1. できていない項目に印をつける
  2. それぞれの改善に要する期間を書く
  3. 期間の長い項目から着手する — 在庫と属人性です
  4. 担当を割り振る
  5. 半年後に再診断する
  6. 推移を記録する

6番目の記録が、承継の資料になります。診断の結果が年々改善していれば、それ自体が管理の実績です。同じ項目で継続的に確認し、推移を残しておいてください。

最初に確認すべき5項目

すべてを見る時間がなければ、この5つから確認してください。

  • 在庫日齢の分布が出せるか
  • 経営者が関与しない日でも買取が回るか
  • 古物台帳に記載漏れがないか
  • 賃貸借契約の残存期間を把握しているか
  • 個人経費が混在していないか

1番目と2番目が、この業種の評価の核心です。この2つができていれば、他の項目は比較的短期間で整えられます。逆にこの2つができていなければ、他を整えても評価は上がりません。

結果をどう受け止めるか

できていない項目が多くても、悲観する必要はありません。

  • 把握していること自体に意味がある — 課題が見えていない状態より前進しています
  • すべてを整える必要はない — 優先度の高いものから進めます
  • 期間から逆算する — いつまでに何を整えるかを決めます
  • 整わない項目は、開示して説明する
  • 1年後に再診断する

4番目の姿勢が評価を左右します。買い手が恐れるのは、課題そのものではなく、把握されていない課題です。整っていない項目を自覚し、対応の見通しを示せれば、信頼を得られます。

診断を定期的に回す

一度きりでは意味がありません。

  • 実施の時期を決める — 決算後など、毎年同じ時期です
  • 同じ項目で確認する — 推移が比較できます
  • 結果を記録に残す
  • 改善が止まっている項目を確認する
  • 幹部と共有する — 経営者1人では進みません

4番目に注目してください。何年も改善しない項目は、着手できない理由があります。人手が足りないのか、優先度が低いのか、方法が分からないのか。原因を確認し、外部の支援を含めて対応を検討してください。

まとめ

チェックの空欄が、そのままこれからやることです。

数字の把握と属人性の解消を優先してください。