なぜ丸投げが失敗するか

  • 自社の実態を知っているのは経営者だけ
  • 数字の根拠は社内のデータからしか作れない
  • 実行の体制は経営者が決めるもの
  • 採択後の実績報告は自社で行う
  • 計画に納得していないと実行されない

特にリユース業は在庫と査定の実態を外部が把握しにくい業種です。

役割分担

自社がやること専門家に頼ること
現状の数字を出す公募要領の解釈
課題と目的を決める書き方・構成の助言
効果の見込みを立てる審査の観点の説明
実行体制を決める手続きの進行管理

選ぶときに見る点

  1. 費用の体系が明確か(着手金・成功報酬)
  2. 採択後の支援も含まれるか
  3. 自社の業種を理解しようとするか
  4. 実態と違う内容を書こうとしないか
  5. 連絡が取りやすいか

無料で相談できる先

  • 商工会議所・商工会
  • 自治体の産業振興の窓口
  • 公的な中小企業支援機関
  • 取引金融機関

まずここから始めて、必要に応じて有料の支援を検討するのが順当です。

避けるべき相手

実態と異なる内容での申請を勧めてくる相手とは、関わらないでください。採択後の報告で必ず問題になります。

自社が用意すべきデータ

専門家に依頼しても、この部分は代替できません。

  1. 決算書と、月次の実績
  2. 在庫の状況 — 金額、日齢の分布、カテゴリ別
  3. 買取と販売の実績 — チャネル別、販路別
  4. 作業時間の実測値
  5. 従業員の構成と、担当の状況
  6. 課題の認識 — 現場で何に困っているかです

6番目は経営者にしか書けません。専門家は、自社の現場を知りません。何に困っていて、それを解決したいのかを言葉にできなければ、計画の核心が空白になります。まずここを整理してから相談してください。

依頼の範囲を明確にする

どこまで支援を受けるかを、契約の前に決めてください。

  • 制度の選定
  • 計画書の作成支援
  • 申請手続きの代行
  • 採択後の手続き支援
  • 実績報告の支援
  • 不採択の場合の再申請

5番目が含まれているかを確認してください。採択されて終わりではなく、実績報告まで手続きが続きます。この部分の支援がなければ、自社で対応することになります。範囲と費用を、契約前に書面で確認してください。

費用の考え方

支援を受ける費用が、補助額に見合うかを確認してください。

  • 着手金の有無と金額
  • 成功報酬の割合
  • 不採択の場合の負担
  • 補助額から差し引いた実質の受取額を計算する
  • 無償の相談窓口で足りないかを検討する

4番目を計算してから判断してください。補助額に対して支援の費用が大きければ、実質的な効果は限られます。まず無償の窓口で相談し、それでも支援が必要かを判断する順序が現実的です。

支援を受けても自社で確認すること

提出する内容の責任は、事業者にあります。

  1. 計画書の内容を読み込む — 内容を説明できる状態にします
  2. 数字が自社の実態と合っているか確認する
  3. 実行できる計画になっているか確認する — 人手と時間の裏づけです
  4. 要件を満たしているか自分でも確認する
  5. 提出書類の控えを保管する

3番目を必ず自分で判断してください。専門家は、通りやすい計画を書くことはできますが、実行できるかは現場を知る人にしか分かりません。実行できない計画で採択されても、実績報告で行き詰まります。

まとめ

専門家は書き方の助言者であって、代行者ではありません。

数字と体制は自社で作ってください。それが採択の条件です。