まず確認すること

  • 借地契約の名義(法人か、店主個人か)
  • 契約の残存期間と更新の条件
  • 譲渡・名義変更に承諾が必要か
  • 建物の名義は誰か
  • 地代の水準と改定の取り決め

名義によって変わること

名義承継での扱い
法人名義代表交代なら契約は継続することが多い
店主個人名義相続・譲渡で名義変更が要る
建物が個人・土地が借地両方の整理が必要

個人名義の場合、相続で他の相続人に渡る可能性があります。遺言などの備えを検討してください。

地主との関係

長年の関係で成り立っている借地は、書面が古いか、そもそも無いことがあります。承継を機に、契約内容を書面で確認しておいてください。

  • 契約書が現存するか
  • 更新の履歴が分かるか
  • 地代の改定の経緯
  • 地主側の相続の状況

地主側で相続が起きていると、話し相手が変わっていることがあります。

第三者に譲渡する場合

会社ごと譲る場合と、事業だけを譲る場合で扱いが変わります。事業譲渡では借地権の移転に地主の承諾が必要になることが一般的です。

承諾料が発生することもあります。譲渡の条件に織り込んでおいてください。

進め方

  1. 契約書と登記を確認する
  2. 名義と残存期間を把握する
  3. 承継の方法によって何が必要かを弁護士に確認する
  4. 地主に相談する時期を決める
  5. 必要な費用を見込む

まず契約と権利の形を確認する

借地の場合、確認すべき事項が増えます。

  1. 契約の種類と内容を確認する
  2. 契約の残存期間を確認する
  3. 建物の名義を確認する — 法人か、経営者個人か
  4. 地代の水準を確認する
  5. 譲渡・承継に関する条項を確認する
  6. 更新の条件を確認する

3番目が承継の手続きを左右します。建物が経営者個人の名義であれば、法人の資産として扱えません。整理の方法と税務の取り扱いを、税理士・弁護士に相談してください。

地主との関係を整える

承諾が必要になる場合、日頃の関係が影響します。

  • 連絡先と、現在の関係者を確認する — 相続で代替わりしている場合があります
  • 地代の支払いに遅れがないかを確認する
  • 契約書の内容を双方で確認する
  • 承継の可能性を早めに伝えるかを検討する
  • やり取りを記録に残す

1番目を確認してください。地主に相続が発生していると、関係者が複数になっていることがあります。承諾が必要な場合、全員との協議が必要になる可能性があります。現状を早く把握してください。

第三者への譲渡の場合

親族内承継とは、確認事項が異なります。

  • 承諾が必要かを確認する
  • 承諾料の有無を確認する
  • 承諾が得られない場合の手段を確認する
  • 買い手の信用状況が問われる場合がある
  • 手続きに要する期間を見込む

これらは法律上の論点を含みます。必ず弁護士にご相談ください。借地に関する権利関係は、契約の種類と締結の時期によって取り扱いが異なります。承継の方式を決める前に、専門家に確認してください。

建物の状態も確認する

借地上の建物は、維持の負担が論点になります。

  • 建物の築年数と状態を確認する
  • 修繕・更新に必要な費用を見積もる
  • 契約期間と、建物の残存年数の関係を確認する
  • 契約終了時の建物の扱いを確認する
  • 買い手への説明資料を用意する

3番目の関係を確認してください。契約の残存期間が短く、建物の更新が必要な時期が近い場合、買い手にとっては大きな負担になります。この見通しを整理し、価格の交渉材料として先に示すほうが、後の減額交渉を避けられます。

まとめ

借地は名義・承諾・期間の三点を先に確認してください。

地主側の状況が変わっていることもあります。早めの確認が安全です。