まず確認する三点
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 名義 | 法人名義か、店主個人名義か |
| 保証人 | 誰が保証人になっているか |
| 規約 | 代表交代時の取り扱いはどうなっているか |
市場ごとに規約が異なります。加入しているすべての市場に確認してください。
個人名義の場合
店主個人の名義で加入している場合、法人名義への切り替えか、後継者名義での再加入が必要になることがあります。再加入には紹介者や保証人が求められる場合もあります。
時間がかかる手続きです。承継の直前に動くと、仕入れが止まる期間が生じかねません。
保証人の問題
- 保証人が高齢で、交代が必要になる
- 保証人が同業者で、関係が変わると引き受けてもらえない
- 後継者に新たな保証人が必要になる
保証人を誰に頼むかは、早めに考えておいてください。
確認の手順
- 加入している市場をすべて洗い出す
- それぞれの名義と保証人を確認する
- 市場の事務局に承継時の取り扱いを聞く
- 必要な手続きと期間を把握する
- 承継のスケジュールに織り込む
買い手から見た論点
市場での取引が仕入れ・販売の柱になっている会社では、会員資格が引き継げるかどうかが取引の前提になります。確認していないまま話を進めると、後で条件が変わります。
主催者への確認を早く行う
主催者への確認は、早い段階で行ってください。
- 会員資格の名義を確認する — 法人か、個人か
- 規約を確認する — 承継に関する定めです
- 主催者に直接確認する — 規約だけでは判断できない場合があります
- 保証人の要否を確認する
- 保証金の扱いを確認する
- 確認結果を書面で残す
3番目を省略しないでください。市場ごとに慣行が異なり、規約に書かれていない運用があることもあります。主催者に直接確認し、その内容を記録しておいてください。
個人名義の場合の対応
経営者個人の名義になっている場合、対応が必要です。
- 法人名義への変更が可能かを確認する
- 変更に必要な手続きと期間を確認する
- 変更できない場合の選択肢を確認する — 後継者が新規に入会する形です
- 新規入会の要件を確認する — 紹介、保証金、実績
- 入会までの期間を見込む
3番目に該当する場合、承継の日程に影響します。後継者が新規に入会する場合、審査と手続きに時間がかかります。その間、市場での取引ができなくなる可能性があります。早い段階で確認し、計画に織り込んでください。
関係の引き継ぎ
資格が移っても、関係は自動的には移りません。
- 主催者に後継者を紹介する
- 主要な取引相手に紹介する
- 参加の頻度を落とさない — 顔を出さなくなると関係が薄れます
- 担当者を固定する
- 承継の前後で、複数回同行する
3番目が実務上の要点です。市場での関係は、継続的な参加で維持されます。承継の混乱で参加が途切れると、引き継いだはずの関係が実質的に失われます。参加を業務として計画に組み込んでください。
価値を数字で示す
買い手に伝えるには、実績が必要です。
- 参加している市場と、参加年数
- 年間の出品件数と落札額
- 年間の仕入件数と金額
- 市場経由の仕入れが全体に占める比率
- 市場経由の商品の粗利率
- 承継の可否の確認結果
6番目を先に確認して示してください。実績が大きくても、承継できなければ買い手にとって価値になりません。確認済みであることを示せれば、それ自体が準備の証明になります。
まとめ
市場の会員資格は、名義・保証人・規約の三点で決まります。
加入するすべての市場に、早めに確認してください。