目的から探す
制度名から探すと、年度ごとに変わるため追いきれません。「何をしたいか」から探してください。
| やりたいこと | 探すべき系統 |
|---|---|
| 老朽化した設備を更新したい | ものづくり・生産性向上系 |
| 人手不足を機械で補いたい | 省力化投資系 |
| 新商品・新分野に取り組みたい | 事業再構築・新事業系 |
| 事業を承継・譲受したい | 事業承継・引継ぎ系 |
| 販路を広げたい(小規模) | 小規模事業者向け |
| システムを導入したい | IT導入系 |
| 人を雇用・育成したい | 雇用関係助成金 |
| 省エネ設備を入れたい | 省エネ・脱炭素系 |
| 輸出に取り組みたい | 輸出促進系 |
| HACCP対応の施設整備 | 食品産業向けの支援 |
補助金と助成金の違い
| 補助金 | 助成金 | |
|---|---|---|
| 主な所管 | 経済産業省、農林水産省、自治体など | 厚生労働省が多い |
| 採択 | 審査があり、採択されないことがある | 要件を満たせば支給されることが多い |
| 公募期間 | 限られる | 通年のものが多い |
| 金額 | 大きい | 比較的小さい |
雇用関係の助成金は見落とされがちです。人材の採用・育成・処遇改善に関する制度があり、要件を満たせば活用できます。
情報の探し方
1. 公的な検索サイト
国の補助金・助成金を横断的に検索できるサイトがあります。地域や目的で絞り込めます。
2. 商工会議所・商工会
最も実務的な相談先です。地域の制度も含めて情報を持っており、申請の支援も受けられます。
3. 都道府県・市区町村
地域独自の制度は、見落とされがちですが有利です。
- 競争率が低いことがある
- 地域の実情に合った要件
- 国の制度と併用できる場合がある
自治体のウェブサイトの「産業・企業支援」の欄を定期的に確認してください。
4. 業界団体
食品産業向けの支援制度は、業界団体が情報を持っていることがあります。
5. 取引金融機関
認定経営革新等支援機関として、申請の確認や支援を行っている場合があります。銀行との付き合い方をご覧ください。
6. 農林水産関係の支援
食品製造業では、農林水産省系の支援制度も対象になることがあります。
- 食品産業の生産性向上
- HACCP対応の施設整備
- 国産原料の利用促進
- 輸出の促進
- 食品ロスの削減
経済産業省系だけを見ていると、これらを見落とします。
食品製造業で対象になりやすい投資
- 製造設備の更新・増設
- 自動化・省力化設備(計量、包装、検査)
- 衛生管理の向上に資する設備
- 冷凍・冷蔵設備
- 省エネ設備
- 生産管理・原価管理システム
- 新商品開発のための試作設備
建物の建設は対象外の制度が多いため、注意が必要です。
選ぶときの確認点
1. 自社が対象事業者か
従業員数、資本金、業種。制度によって定義が異なります。
2. 補助率と上限額
補助率が高くても上限が低ければ、大きな投資には向きません。投資額に対していくら戻るかで比較してください。
3. 対象経費の範囲
- 機械装置本体
- 設置工事費
- 運搬費
- ソフトウェア
- 技術導入費、専門家経費
設置工事費が対象外の制度もあります。食品工場では工事費の割合が大きいため、確認が必要です。
対象外になりやすいもの
- 消費税
- 汎用性のあるもの(パソコン、車両など)
- 中古品(制度による)
- 建物の建設・改修(制度による)
- 交付決定前に発注したもの
4. 実施期間
設備の納期に間に合うかを確認してください。食品機械は受注生産で納期が長いことがあり、実施期間内に設置・支払いが完了しないと対象外になります。
5. 採択後の義務
- 報告の期間と回数
- 財産の処分制限期間
- 目標が未達の場合の扱い
財産の処分制限は、M&Aを検討している場合に影響します。補助金申請の流れをご覧ください。
併用の可否
同じ経費に対して複数の補助金を受けることは、原則としてできません。ただし、対象経費が異なれば併用できる場合があります。
国の制度と自治体の制度の併用可否は、それぞれの要領で確認してください。
情報を追い続ける仕組み
- 商工会議所のメールマガジンに登録する
- 自治体の情報を定期的に確認する
- 金融機関の担当者に情報提供を依頼する
- 業界団体の情報を確認する
公募期間は短いことが多く、情報を得てから準備しても間に合わないことがあります。設備の年表を先に作り、いつ何が必要かを把握しておいてください。設備の寿命から逆算するをご覧ください。
※ 補助金・税制優遇の制度名、要件、補助率、公募時期は年度ごとに変わります。本記事は一般的な考え方を整理したものです。実際の申請にあたっては、必ず最新の公募要領をご確認のうえ、認定経営革新等支援機関等の専門家にご相談ください。