何が資産か

  • これまでの取引実績と評価
  • レビューの蓄積
  • 検索順位・露出
  • フォロワー・お気に入り登録
  • ショップとしての認知

これらはゼロから作り直すと年単位かかります。

確認すべきこと

項目確認先
名義(法人か個人か)アカウント情報
譲渡・承継の可否出店規約
代表交代時の手続きモール運営
審査のやり直しの要否モール運営

規約を読むだけでなく、運営に直接確認することをおすすめします。

個人名義の場合

店主個人の名義で出店している場合、法人名義への切り替えが必要になることがあります。切り替えの際に評価が引き継げるかは、モールによって扱いが異なります。

会社の支配権が変わる場合

第三者への譲渡の場合、規約に「支配権の変更時は事前の承諾が必要」といった条項があることがあります。違反すると出店停止のリスクがあるため、必ず事前に確認してください。

備えとしてできること

  1. アカウントの名義を法人にそろえる
  2. 複数のモールに分散させる
  3. 自社ECを持ち、依存度を下げる
  4. 顧客との接点を自社側にも持つ
  5. ログイン情報の管理を会社の仕組みにする

確認の手順

交渉に入る前に、確認を済ませてください。

  1. 名義を確認する — 法人か、経営者個人か
  2. 規約を確認する — 譲渡・名義変更の可否です
  3. 運営会社に直接照会する
  4. 方式による違いを確認する — 株式譲渡と事業譲渡です
  5. 評価・レビューの引き継ぎ可否を確認する
  6. 確認結果を書面で残す

5番目を必ず確認してください。アカウントが移せても、評価が引き継がれない場合があります。評価は時間をかけないと積み上がらない資産です。承継後にゼロから始めることになるかを、事前に把握しておいてください。

個人名義の場合の対応

早い段階で是正してください。

  • 法人名義への変更が可能かを確認する
  • 変更の手続きと期間を確認する
  • 変更に伴う影響を確認する — 評価が引き継がれるかです
  • 変更できない場合の選択肢を確認する
  • 他の販路の育成を並行して進める

1番目を承継の検討と同時に始めてください。個人名義のアカウントは、法人の資産として説明できません。日常の運営上もリスクです。変更に時間がかかる場合があるため、早めに着手してください。

依存を下げておく

承継の可否に関わらず、準備できることがあります。

  • 販路を複数持つ — 1つのアカウントに依存しない形です
  • 自社ECを持つ — 規約の影響を受けません
  • 顧客情報を自社で保有する
  • 商品データを自社で管理する — 移行が容易になります
  • 二段階認証の設定を確認する — 個人の端末に紐づいていないかです

5番目は事前の準備が必要です。認証が経営者個人の携帯電話に紐づいていると、引き渡し当日に移管できません。設定の変更には日数がかかる場合があるため、前もって手順を確認しておいてください。

価値をどう示すか

承継できる場合、資産として評価を求められます。

  • 販路別の売上と粗利
  • 評価件数と評価率
  • アカウントの開設からの年数
  • ペナルティ・警告の履歴 — 開示が必要です
  • 承継可否の確認結果

5番目を先に確認して示してください。実績が大きくても、承継できなければ買い手にとって価値になりません。確認済みであることを示せれば、それ自体が準備の証明になります。逆に、未確認のまま交渉に入ると、後で問題が生じます。

まとめ

モールのアカウントは、規約と運営への確認が先です。

名義を法人にそろえ、依存を分散させておくことが備えになります。