返品の原因は「認識のずれ」
中古品の返品は、ほとんどが「思っていたより状態が悪かった」です。価格の不満ではありません。
つまり、状態を正確に伝えれば返品は減ります。悪い点を隠すほど、返品率は上がります。
必ず書く項目
- 状態ランクと、その定義:自店の基準を毎回明記する
- 具体的な傷・汚れ:位置と程度。写真の番号と対応させる
- 付属品の有無:あるものとないものを、両方書く
- 動作確認の範囲:どこまで確認したか、していないか
- サイズ・重量:実測値
- 返品条件
3番目と4番目が抜けやすい。「ないものを書く」ことが、返品を減らします。
テンプレートを作る
担当者ごとに書き方が違うと、品質が揃いません。カテゴリ別にテンプレートを用意してください。
【商品名】 【状態ランク】A / B / C / D(定義は下記) 【傷・汚れ】 【付属品】あり: / なし: 【動作確認】確認済み: / 未確認: 【サイズ】 【備考】
穴埋め式にすると、記入漏れが減り、作業も速くなります。
書いてはいけない表現
- 「新品同様」:定義がなければ使わない
- 「完動品」:どこまで確認したかを書く
- 「美品」:自店のランク定義がないと解釈が分かれる
- 「定価◯円」:比較表示は根拠が必要です
- 「業界最安値」:根拠を示せないなら使わない
検索されるための工夫
正確さを損なわない範囲で、検索に配慮してください。
- 正式名称と、一般的な呼び方の両方を入れる
- 型番を必ず入れる
- ブランド名の表記ゆれに対応する
- 用途や対象を書く(「◯◯用」「◯◯向け」)
返品理由を集計する
月次で返品理由を集計し、説明文にフィードバックしてください。
- 「傷の記載がなかった」→ 撮影と記載の項目を追加する
- 「サイズが違った」→ 採寸の方法を統一する
- 「動かなかった」→ 動作確認の範囲を広げる、または明記する
返品は、説明文を改善するためのデータです。
書き方を型にする
担当者ごとに書き方が違うと、品質が揃わず、作業時間も伸びます。
- カテゴリごとにテンプレートを作る — 記入すべき項目を、埋める形にします
- 順序を固定する — 商品名、型番、状態、付属品、注意点、発送方法の順など
- 必須項目を空欄にできない形にする — システム側で制御できるなら、それが確実です
- 禁止語のリストを作る — 「美品」「完動品」など、基準が曖昧な語です
- 作例を1つ用意する — 良い記載例が1つあると、指導の手間が減ります
4番目が返品を減らします。「美品」は書き手と読み手で認識が違い、返品の主要な原因になります。状態ランクの記号と、具体的な状態の記述に置き換えてください。主観的な形容を使わないというだけで、返品率は目に見えて下がります。
返品理由を分類して活かす
返品は避けられませんが、分類すれば改善の材料になります。
- 記載漏れ — 書くべき情報が抜けていた。テンプレートの改善で減らせます
- 表現の曖昧さ — 書いてはいたが、伝わらなかった。表記の統一で減らせます
- 検品漏れ — 気づいていなかった不具合。検品手順の改善が要ります
- 写真不足 — 文章にはあったが、画像で確認できなかった
- 顧客都合 — サイズ違い、イメージ違いなど
- 配送中の事故 — 梱包の見直しが必要です
担当者別・カテゴリ別に集計してください。特定の担当者に1番目が集中しているなら教育の課題、特定のカテゴリに3番目が集中しているなら検品手順の課題です。返品率という全体の数字だけを見ていると、どこを直せばよいかが分かりません。
検索されるための記述
説明文は、返品を防ぐためだけでなく、見つけてもらうための情報でもあります。
- 正式な型番を必ず入れる — 型番で検索する顧客が最も購入意欲が高い層です
- メーカー名は正式表記と通称の両方を書く
- 用途・対象を書く — 誰がどう使うものかを、言葉にします
- サイズは数値で書く — 表記のサイズだけでなく、実測値を添えます
- 付属品を個別に列挙する — 「付属品あり」ではなく、品名を書きます
4番目は、返品防止と検索の両方に効きます。衣類や靴では、表記サイズと実測に差があることが珍しくありません。実測値を書けば、サイズ違いによる返品が減り、同時に実測で検索する顧客にも見つけてもらえます。採寸の手順を標準化し、作業時間を抑えたうえで必ず入れる項目にしてください。
まとめ
返品を減らす鍵は、状態ランクの定義を明記し、ないものも書くことです。テンプレートで品質を揃えてください。
まず直近の返品理由を集計し、説明文のどこが足りないかを見てみましょう。