値がつかない品はなぜ溜まるのか
理由は単純で、出口が決まっていないからです。断ればお客様との関係が悪くなる、捨てるには費用がかかる。結果として保留され、店の奥に置かれ続けます。
この状態は、スペースを圧迫するだけでなく、棚卸の精度も落とします。出口を先に決めてください。
この状態は、棚卸の精度にも影響します。商品なのか処分待ちなのかが曖昧な品が混ざっていると、在庫金額が実態とずれます。出口を決めることは在庫管理の精度を保つことでもあります。
資源としての価値を見る
商品として売れなくても、素材として値がつく場合があります。
- 金属(鉄、アルミ、銅など)を含む製品
- 基板を含む電子機器
- 貴金属を微量に含む部品
資源として買い取る業者は地域にあります。複数社から条件を取り、定期的に引き取ってもらう関係を作っておくと、溜まらなくなります。
複数社から条件を取るときは、単価だけでなく引き取りの頻度と最低量も聞いてください。単価が高くてもまとまった量が必要なら溜め込むことになります。
小型家電リサイクルの仕組み
使用済みの小型電子機器などについて、資源を回収する制度があります。自治体が回収ボックスを設置している例や、認定を受けた事業者が回収する仕組みがあります。
リユース店として、この仕組みにどう関われるかは自治体や制度によって異なります。地域の担当窓口に、連携の可否を確認してみてください。
連携できれば、「引き取ってもらえる店」として認知される効果もあります。地域の窓口に一度相談してみる価値があります。
注意すべき点
- 「無料回収」の掲げ方:廃棄物の収集運搬にあたる可能性があります
- 処理の委託先:適正な許可を持つ業者かを確認する
- 個人情報:パソコンやスマートフォンには記録が残ります。データ消去の手順を決めてください
- 記録:何を、いつ、どこに出したかを残す
3つ目は見落とされがちです。データ消去は、店の信用に直結します。
3つ目のデータ消去は、店の信用に直結します。手順を決め、お客様に説明できる状態にしてください。「どう消しているか」を説明できることが選ばれる理由にもなります。
収益として見る
資源としての売却は、金額こそ大きくありませんが、次の効果があります。
- 処分費が収入に変わる
- スペースが空く
- 「引き取ってもらえる店」として、買取の持ち込みが増える
3つ目が実は大きい。まとめて引き受けられることが、事業者が選ばれる理由だからです。
3つ目が実は大きい効果です。まとめて引き受けられることが事業者が選ばれる理由だからです。引っ越しや遺品整理の場面では、「全部お願いできる」ことが決め手になります。
運用として決めること
- 商品にならないと判断する基準
- 資源として出す先(複数社の条件を比較)
- 引き取り頻度(溜める前に出す)
- データを含む機器の消去手順
- 記録の様式
3番目の頻度は、置き場所の広さから逆算して決めてください。溜まりきってから出すのでは、その間ずっと場所を占領することになります。
資源として出す先を作るときの手順
取引先を作るのは難しくありません。次の順で進めてください。
- いま溜まっているものを分類する — 金属を含むもの、基板を含むもの、素材として値がつかないもの。量と種類が分かれば相談できます
- 地域の業者を3社ほど探す — 同業に聞くのが早道です。産業廃棄物の許可を持つ業者と、資源として買い取る業者は別であることが多くあります
- 条件を比べる — 単価、引き取りの頻度、最低量、運搬の負担。単価だけで選ぶと溜め込むことになります
- 許可の写しをもらう — 適正な処理が必要なものは、許可を持つ業者に委託します
- 頻度を決めて定期化する — 「溜まったら出す」では溜まります。月に1回など、日を決めてください
- 記録の様式を作る — 何を、いつ、どこに出したか。1枚の用紙で足ります
この関係ができると、「値がつかないから断る」場面が減ります。まとめて引き受けられることが買取の持ち込みを増やす効果につながります。
まとめ
値がつかない品は、出口を先に決めておけば溜まりません。資源としての売却先を作り、定期的に出す運用にしてください。
まず店の裏にいま何が溜まっているかを数えてみてください。それが決めるべき出口の量です。
店の裏にいま何が溜まっているかを数えてみてください。それが決めるべき出口の量です。進め方についてはご相談いただけます。