利益構造の違い

新品中古
仕入れメーカー・問屋(安定)買取(不安定)
粗利率低め(相場が決まっている)高め(目利き次第)
在庫リスク返品・値引き支援がある場合もすべて自社リスク
価格市場価格に縛られる自社で設定できる
必要な能力販売力目利き+販売力

併営のメリット

  • 新品で集客し、中古で粗利を取る
  • 顧客に価格帯の選択肢を提供できる
  • 新品を買った客が、後に中古を売りに来る
  • 下取りという形で仕入れができる

4番目が大きい。新品販売が、そのまま中古の仕入れルートになります。

分けて管理する

  • 売上・粗利を、新品と中古で分けて集計する
  • 在庫も分けて管理する
  • それぞれの回転日数を出す
  • 売場の面積配分と、面積あたりの粗利を測る

合算していると、どちらが稼いでいるか分かりません。

メーカー・問屋との契約

新品を扱う場合、仕入先との契約が承継の論点になります。

  • 特約店・代理店契約があるか
  • 経営権変動時の扱い
  • 中古販売に関する制約がないか
  • 買掛金の状況

メーカーによっては、中古の併売に制約を設けていることがあります。確認してください。

古物営業法との関係

新品は古物にあたりませんが、次に注意してください。

  • 下取り品は古物として扱う
  • 記録の対象を明確にする
  • 新品と中古の表示を明確に分ける(表示に関する法令)

承継の論点

  1. 新品と中古の事業別採算
  2. 仕入先との契約と、経営権変動時の扱い
  3. 買掛金の状況
  4. 面積配分と、面積あたりの粗利
  5. 下取りによる仕入れの比率

管理を分ける

新品と中古では、収益構造も在庫リスクも異なります。

  1. 売上と粗利を分けて集計する
  2. 在庫を分けて管理する
  3. それぞれの回転日数を測る
  4. 仕入れルートを分けて記録する
  5. 値引きの実績を分けて見る
  6. 面積の配分と、面積あたり粗利を比較する

6番目で判断が変わることがあります。新品は粗利率が低い一方、回転が速い場合があります。中古は粗利率が高くても、滞留すれば面積を占有します。面積あたりの粗利で比較して、配分を見直してください。

メーカー・問屋との契約を確認する

新品を扱う場合、仕入れ先との関係が承継の論点になります。

  • 取引契約の内容を確認する
  • 承継に関する条項を確認する — 経営権の変動が影響する場合があります
  • 取引条件を整理する — 掛け率、支払条件、返品の可否
  • 販売価格に関する取り決めを確認する
  • 販売地域の制限の有無を確認する

2番目を早く確認してください。特約店契約などがある場合、経営権の変動によって契約が終了する条項が定められていることがあります。新品事業の継続に関わるため、譲渡の方式を決める前に確認してください。弁護士にご相談ください。

古物営業法との関係を整理する

併営する場合、記録の対象を明確にする必要があります。

  • 中古品の取引を、確実に記録する
  • 新品と中古の表示を明確に分ける
  • 下取りの扱いを整理する — 新品販売に伴う下取りの記録です
  • 展示品・アウトレットの扱いを整理する

3番目の扱いを確認しておいてください。新品を販売する際に下取りを行う場合、その取引の記録が必要かどうかは確認が要ります。所轄の警察署に確認し、手順を文書化しておいてください。承継の場面でも確認される項目です。

承継で問われる点

買い手が確認する項目を整理しておいてください。

  • 新品と中古の収益構成
  • 仕入れ契約の承継の可否
  • 在庫の区分と評価
  • 面積と資金の配分

2番目が事業の継続性を左右します。新品の仕入れ契約が承継できなければ、その部分の売上が失われます。買い手が同じ仕入れ先と取引できるかを、事前に確認しておいてください。

まとめ

新品と中古は、利益構造がまったく違います。売上・粗利・在庫を分けて管理してください。

仕入先との契約に、経営権変動時の条項がないかを必ず確認しましょう。