送料負けの構造
なぜ起きるのかを押さえてください。
- 送料はサイズと重量で決まる
- 部品そのものより、梱包後のサイズが基準になる
- 梱包が大きければ、その分だけ料金の区分が上がる
- 区分がひとつ上がると金額が大きく変わる
- 受け取る側の地域で差がある
- 大きさの上限を超えると個別の扱いになる
3番目と4番目が要点です。あと数センチ小さければ区分が下がる、という場面が頻繁にあります。
だからこそ、梱包の工夫が直接利益になります。同じ部品でも、梱包の仕方で送料が変わります。
品目ごとの送料を調べる
まず現状を把握してください。
- よく売る品目を10種類挙げる
- それぞれの梱包後のサイズと重量を実測する
- 料金の区分を確認する
- 地域別の金額を確認する
- 販売価格に対する送料の比率を出す
5番目を出してください。比率が3割を超える品目は、扱い方を見直す対象です。
2番目を実測することが重要です。感覚のサイズと実際は違います。梱包した状態で測ってください。
梱包を小さくする工夫
- 不要な部分を外して送る(付属品を分ける)
- 形状に合わせた梱包にする(箱の余白を減らす)
- 緩衝材の厚みを見直す
- 枠組みで送る(箱にしない)
- 分解して送り、組立の説明を付ける
- 区分の境目を意識してサイズを決める
6番目が直接効きます。料金の区分の境界を把握し、そのすぐ下に収まる梱包にする。数センチの差が金額を変えます。
1番目も検討してください。ただし外した部分を別に送ると2件分の送料になります。同梱できるかを確認してください。
3番目は破損との兼ね合いです。薄くして破損すれば、送料以上の損失になります。品目ごとに適切な厚みを決めてください。
送料の設定方法
どう請求するかの選択です。
- 実費を別に請求する:正確だが、注文時に金額が確定しない。
- 品目ごとの一律額にする:分かりやすいが、遠方で損をする。
- 地域別の表を作る:実費に近く、事前に示せる。
- 販売価格に含める:安く見えないが、手間が少ない。
- 一定額以上は送料を負担する:単価の高い品目に向く。
3番目が最も実務的です。品目の区分と地域の表を作れば、注文時に金額が確定し、損もしません。
4番目を選ぶ場合、遠方の注文で赤字にならないよう、最も高い地域を基準にする必要があります。それでは近隣の客に高く見えます。
大型部品の扱い
送料での対応に限界がある品目です。
- 引き取りに来てもらう選択肢を示す
- 近隣に限定して販売する
- 運送会社の路線便を使う
- 自社の配送と組み合わせる(出荷の便に載せる)
- 取り扱いをやめる
4番目が見落とされる方法です。スクラップの出荷で走る便に、同じ方向の部品を載せられる場合があります。
1番目も現実的です。近隣の整備工場なら、取りに来るほうが早くて安いことがあります。選択肢として示してください。
5番目も判断のひとつです。送料負けする品目を無理に扱う必要はありません。素材として出す判断もあります。
破損を減らす
破損は送料以上の損失です。
- 品目ごとの梱包の手順を決める
- 使う資材を決めて常備する
- 破損しやすい箇所を特定して保護する
- 油や液が漏れない処置をする
- 発送前に写真を撮る
- 破損の発生を記録して原因を追う
6番目を運用に入れてください。同じ品目で繰り返し破損するなら、梱包の方法に原因があります。
5番目は責任の切り分けに使います。発送時の状態を残しておけば、輸送中の破損として運送会社と話ができます。
運送会社との交渉
- 量がまとまれば単価の相談ができる
- 複数社から見積もりを取る
- 品目によって使い分ける
- 集荷の時間と回数を確認する
- 大型や重量物の扱いを確認する
3番目が実務的です。小型は宅配、大型は路線便、という使い分けで最適になることがあります。
1番目も年に一度は確認してください。取扱量が増えていれば、条件が変わる可能性があります。
同梱と分割を使い分ける
複数の注文が同じ相手から来る場合の扱いを決めてください。
- 同梱できる条件(サイズ、重量の上限)
- 同梱した場合の送料の請求方法
- 分けたほうが安くなる場合の判断
- 相手に選んでもらう形にするか
3番目を確認してください。まとめると区分が上がり、分けたほうが安い場合があります。
返品時の送料も設計する
- どちらが負担するかを条件に明記する
- 自社に責任がある場合の扱い
- 相手の都合による場合の扱い
- 大型部品の返品を受けるかどうか
4番目を先に決めてください。大型部品の返品は、往復の送料で販売価格を超えることがあります。受けない、または条件を限定する判断が必要です。
※ 運賃や取扱いの条件は運送会社によって異なります。具体的な条件はご確認のうえ設計してください。