訪日客が中古品を買う理由
- 状態が良く、価格が本国より安い
- 真贋への信頼がある
- 日本でしか手に入らないものがある(限定品、旧モデル、和物)
- 免税で買える
とくに「日本の店で買った」という事実自体に価値があります。真贋の裏付けとして受け取られるためです。
売れやすい商材
- ブランドバッグ、財布、時計
- カメラ・レンズ(フィルムカメラを含む)
- ホビー、フィギュア、トレーディングカード
- ゲーム機・ソフト(旧世代機も)
- 楽器
- 着物、和食器、工芸品
免税販売の仕組み
一定の要件を満たす非居住者に対して、消費税を免除して販売できる制度です。実施するには、事前に輸出物品販売場としての許可を受ける必要があります。
制度の内容や手続きは改正されることがあります。所轄の税務署に最新の要件を確認してください。
対応に要する体制
- 許可の取得(所轄税務署への申請)
- 購入者の確認(旅券などによる非居住者の確認)
- 所定の手続きと記録の保存
- レジ・システムの対応
- スタッフの教育(手続きと、簡単な言語対応)
手間はありますが、一度整えれば継続して使えます。
やらないという判断
訪日客の来店がほとんどない立地であれば、対応しないという判断も合理的です。手続きの負担に見合わないためです。
判断の材料として、直近1年の外国人客の来店数と購入額を把握してください。数字がないまま「やるべきか」を悩んでも答えは出ません。
買取への波及
見落とされがちですが、訪日客が売りに来ることもあります。旅行中に不要になった品、日本で買ったが持ち帰らない品など。
この場合も、通常どおり本人確認と取引記録が必要です。旅券での確認方法を、あらかじめ社内で決めておいてください。
言語対応の現実的な範囲
- 値札と店内表示を多言語化する(翻訳ツールで十分)
- よくある質問の対応文を用意する
- 翻訳アプリを店頭に置く
- 状態ランクの説明を多言語で用意する
流暢に話せる必要はありません。状態と価格が正確に伝わればよいのです。
言語対応をどこまでやるか
流暢に話せる必要はありません。状態と価格が正確に伝わればよいのです。費用をかけずにできる範囲を挙げます。
- 値札と店内表示を多言語化する — 主要な表示だけで足ります。翻訳ツールで十分です
- 状態ランクの説明を用意する — 中古品ではここが最も重要な情報です。写真付きなら言語の壁も越えます
- よくある質問の対応文を作る — 「動作するか」「保証はあるか」「返品できるか」。定型文を用意してください
- 翻訳アプリを店頭に置く — スマートフォンやタブレットを1台、接客用に用意します
- 数字と写真で伝える — 採寸、傷の位置、付属品。言葉に頼らない伝え方が有効です
とくに2番目に力を入れてください。状態の認識がずれるとトラブルになります。写真付きのランク表があれば説明の負担が大きく減ります。
買取への波及を活かす
販売だけでなく、買取の側にも広がりが生まれます。見落とされがちな効果です。
- 訪日客が持ち込む — 帰国前に不要になった品を売りに来る場面があります。本人確認の方法を確認しておいてください
- 在留の方からの持ち込み — 帰国時にまとめて処分されることがあります。継続的な関係になり得ます
- 海外モデルの扱い — 技適マークのない無線機器など、扱えない品が混ざります。判断の基準を決めておいてください
- 語学ができる人材の採用 — 対応が訴求点になれば、応募の幅も広がります
ただし、本人確認の方法は慎重に確認してください。在留カードやパスポートの取扱いについては管轄の警察署に確認するのが確実です。
まとめ
訪日需要を取り込むなら、免税の許可と、状態表示の多言語化から始めてください。
まず直近1年の外国人客の購入額を確認し、投資に見合うかを判断しましょう。