事業者から見た2つの機能
関わりのある機能は、大きく2つに分かれます。
資金の管理
- 所有者が払ったリサイクル料金を預かる
- 実際に処理した事業者へ支払う
- 料金の預託状況を確認できる
情報の管理
- 移動報告を受け付ける
- 車1台ごとの流れを記録する
- 事業者が報告や照会を行う窓口になる
この2つが、日常の業務に直結します。報告を出す先であり、料金を受け取る先です。
そのため、事業者としての登録と、報告の仕組みを使える状態を保つことが必要になります。
日常的に行う手続き
実務で関わる場面を挙げます。
- 引取や引渡を行ったときの報告
- 料金の預託状況の確認
- 処理した分の請求
- 入金の確認
- 登録内容に変更が生じたときの届出
- 報告の内容を誤ったときの訂正
- 過去の記録の照会
2番目を引き取りの前に確認してください。料金が預託されているかどうかで、その後の扱いが変わります。
6番目の手順を把握しておいてください。誤った報告に気づいたとき、どう直すかを知らないまま放置する例があります。訂正の方法を手順書に含めてください。
入金の管理を運用に入れる
処理した分の入金は、確認していない会社があります。
- 請求した内容と入金額が合っているか
- 報告した台数と請求した台数が合っているか
- 入金の時期が想定どおりか
- 差異がある場合の原因
2番目でずれが出ることがあります。報告したが請求していない、という漏れが積み上がる例があります。
月に一度、台数と金額を照合してください。資金繰りの一部として、入金の予定を把握することにもつながります。
登録内容の管理
登録した情報は、変わったときに直す必要があります。
- 代表者
- 商号
- 所在地
- 連絡先
- 事業所の追加や廃止
- 振込先の口座
1番目が承継の場面で必要になります。代表者が交代したら、許可の変更届とあわせてここも直してください。
6番目も忘れやすいところです。口座を変えたのに届出をしていないと、入金が滞ります。
使う権限を1人に集めない
属人化しやすい領域です。
- 操作できる人を複数にする
- 手順書を紙で置く(画面の写真を入れる)
- ログインの情報を経営者が把握する
- 未処理の状態を誰でも確認できるようにする
- 問い合わせ先を書いておく
3番目を必ずやってください。担当者が急に辞めた場合、ログインできなければ報告も請求も止まります。
2番目は担当者本人に作ってもらうのが確実です。実際に操作している人の手順書が最も役に立ちます。
情報を得る場としても使う
手続きの窓口という以外の機能もあります。
- 制度に関する情報の発信
- 統計や実績の公表
- 事業者向けの資料
- 問い合わせへの対応
2番目は経営の材料になります。全国の処理台数の推移が分かれば、自社の位置づけが見えます。
4番目も活用してください。判断に迷う事例は、自己判断せずに問い合わせるほうが確実です。回答の内容を記録しておけば、社内の基準になります。
承継の際に引き継ぐこと
後継者に渡すべき情報を整理します。
- 登録している内容
- 操作の手順
- ログインの情報
- 報告の期限と流れ
- 請求と入金の管理方法
- 過去に訂正した事例
- 問い合わせ先
6番目が実務的に役立ちます。過去にどういう誤りがあり、どう直したかが分かれば、同じ場面で迷いません。
そして代表者が変わる前に、変更の手続きを確認してください。交代の直後に報告が止まると、期限の遵守に影響します。
料金の確認を運用に組み込む
引き取りの段階で確認する内容を決めてください。
- リサイクル料金が預託されているか
- されていない場合、誰が負担するか
- 所有者への説明をどうするか
- 確認した結果を記録するか
2番目と3番目を先に決めておいてください。その場で判断すると、対応が人によって変わります。
説明の型を紙にしておけば、誰が対応しても同じ内容を伝えられます。
誤りに気づいたときの手順
- 誤りの内容を特定する
- 訂正の方法を確認する
- 訂正する
- 原因を記録する
- 同じ誤りが起きない手順に直す
4番目と5番目を飛ばさないでください。訂正だけして原因を残せば、繰り返します。
※ 手続きの詳細や必要書類は制度の内容によって異なります。具体的な手続きは所管の窓口および該当機関にご確認ください。